7年前の絶望の裁判所もショッキングなタイトルでしたが、今回も、なんとなく暗い気持ちにさせられる書名ですね。早速読みました。
著者は、裁判所について、改善策や、よりよい将来を見ていないので、終始重苦しいものになってはいます。ただ、当ブログとしては、刑事再審、刑事裁判官に対する踏み込んだ記述は歓迎したいと思います。特に、2020年末に出た最高裁の第二次袴田事件再審請求審の差戻決定や、大崎事件に関する記述がそれです。刑事担当経験がほぼない著者が、しっかりした指摘をして、冤罪被害救済を訴えています。ここは必読箇所です(第3章 1 刑事再審事件 問題の大きい袴田事件高裁決定~さらに問題が大きい大崎事件最高裁決定)。是非読んで、コメント欄に感想を書いてみてください。
瀬木元調査官、文章は重苦しいのですが、私は好きです。退官後に出された一般書はすべて読んでいます。裁判所で最高裁事務総局と調査官を経験された、円満に退官をされなかった裁判官OBの中できっての逸材です(偽りのない賞賛の言葉です)
頑張っていきましょう。
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