刑事法ジャーナル66号(成文堂、雑誌)の紹介 その1

再審文献リスト


過去に類例がない現元職裁判官執筆陣による再審特集 冤罪被害、再審、刑事司法に関心のある方へ(一般の方にも) 注目は「再審の理論と実務」と題する特集で、4つの論攷が掲載されています。 特筆すべきはその執筆者で、なんと現役裁判官2名が名を連ねています(゚Д゚) 村山浩昭判事(袴田事件再審開始決定の裁判長。現大阪高裁刑事部部総括判事)による「再審請求審の審理」は、条文の乏しい再審請求審の審理のあり方、とりわけ証拠開示に向けた訴訟指揮のあるべき姿について論じており、昨年の日弁連人権擁護大会シンポジウムの基調報告書や、日弁連「再審法改正に関する特別部会」の前身である「再審における証拠開示に関する特別部会」が刊行した「隠された証拠が冤罪を晴らす」を参考文献に挙げています。そして、最後をこのように結んでいます。「再審請求審における証拠開示の立法化が見送られ、統一的なルールが設定されていない以上、裁判所の対応に違いが出るのもやむを得ないことかもしれない。しかし、それを再審格差と批判されるような事態を招いているとすれば問題である。私たちは、過去の事例に学びながら、この問題について研究し、その上で個々の事案に向き合うことによって、よき実務慣行を形成していく必要があると考える。」 

鴨志田祐美弁護士のアマゾンレビューより引用(許諾得ています)

刑事法ジャーナル Vol.66(2020年) 特集:「感染症対策と刑事法」/「最新の理論と実務」 | |本 | 通販 | Amazon

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